対ナヤ殻@ステロイド視点
2012年5月26日 TCG全般 コメント (10)様々な大会の結果を見ていると、成績は不動の青白デルバー。次に緑系のアグロが多く、ナヤ殻、ケッシグ、と続いています。
やはりトップメタは変わらずのデルバーでしょうか。
また、『忌むべき者のかがり火』をメインに積んだ青赤デルバーが結果を残したという事で、流行するかもしれません。
さて今回は、ナヤ殻がテーマです。
アヴァシンの帰還発売後から、『修復の天使』と『雲隠れ』を搭載し順調に結果を残すナヤ殻に赤緑アグロの視点で目を向けたいと思います。
ナヤ殻は、通常の殻と同じくクリーチャーの比率が高く、またマナクリーチャーを多く採用するなど、殻を引かずともナヤビートとして戦える構成になっています。
現在、そのナヤビートの根底となっているのは『刃の接合者』です。
『刃の接合者』は3マナで3/3の先制攻撃持ちゴーレムを場に設置しますが、赤緑アグロでこのサイズの先制攻撃持ちを越えるのは非常に難しいと言うのが現状です。
さらに、『修復の天使』の明滅能力で追加されるゴーレムと、『修復の天使』自体のサイズで、さらに突破困難な壁を形成されてしまう事が多い相手です。
戦線が止まってしまえば、カードパワーで勝る相手に軍配が上がるのは自明です。
これに対応出来るとすれば、早い段階で『ウルフィーの銀刃』を呼び出し、ゴーレムをものともしないサイズで叩くか、『忌むべき者のかがり火』の奇跡を望む事などです。
ナヤ殻の強さは、『出産の殻』を引かずとも戦線を維持できるというところと、クリーチャー展開効率の良さ、ゴーレムが無色であるところ、です。
『出産の殻』を壊しても、対処としては十分でなく、クリーチャーが展開している為『士気溢れる徴集兵』が効き辛く、さらに、ゴーレムが無色なため剣のプロテクション付与でもかわせないと言うのが大きな問題なのです。
赤緑アグロを使う者としては、これに対する対策を考えねばなりません。
完璧な解答とまではいかずとも、ある程度の対策を用意せずに挑むには、些か不利が過ぎる相手です。
とにかく、対策すべき相手は『刃の接合者』です。
対策の方針
① 『刃の接合者』の除去する
② 『刃の接合者』を場に出させない
③ 『刃の接合者』の能力を封じる
④ 『刃の接合者』を無視する
②は、主にカウンターやハンデスです。
③は、倦怠の宝珠でゴーレムの精製を止めてしまおうと言うもの。
②は、色的に厳しい。
③は、自軍にも影響があるが、後置きでも多少の効果を望める。
ですが今回は、①と④を中心に考えたいと思います。
①の除去方針。
ゴーレムから先制攻撃が無くなれば、その脅威は薄れます。
また明滅能力によるゴーレムの増産も止められます。
相手は明滅で除去回避も行えますが、殻デッキでインスタントタイミングで動けるカードは限られています。
相手が構えていたら、それはほぼ明滅カードと見て良いという事になります。
相手の『修復の天使』に対応して『刃の接合者』を除去する動きになるでしょう。
①の問題点は脅威の軽減をすることは出来ても、排除に至らない事が多い事です。
相手に、ゴーレムトークンやもしくは『修復の天使』が場に残る事をかんがえると、戦線の突破に至る対策であるとは言えません。
では④の無視方針とはなにか?
無視方針とは、回避能力持ちで、『刃の接合者』とゴーレムトークンを無視して攻撃を通す方針です。
プロテクションや威嚇以外の回避能力での突破を目指します。
具体的には、飛行や『さまよう狼』の能力などです。
緑に飛行持ちはいません。それに類似した能力を持つクリーチャーはいますが、スペック不足である為採用を避けたい。
なので、飛行クリーチャーを使うとすれば赤のクリーチャーとなります。
しかし、ナヤ殻の飛行部隊が薄いとはいえ、『修復の天使』や『蔦群れのシガルダ』が入っているでしょう。
ならば、せめて『修復の天使』は越えられるサイズが欲しい。
となると、求める最低スペックは『4/4飛行持ち』という事になります。
さらにある程度の軽さを求めるなら、採用候補は、
『大翼のドラゴン』
『溶鉄鋼のドラゴン』
辺りになるでしょう。
『大翼のドラゴン』の戻ってしまうデメリットを考えると、『溶鉄鋼のドラゴン』が採用としては適性な気がします。
次は『さまよう狼』の回避能力で考えていきます。
『さまよう狼』の回避能力と同じものを持ったクリーチャーは、『害霊』、『ラムホルトの勇者』です。
ここでの採用候補は3マナと軽く、サイズが上がり、能力が自軍全体に及ぶ『ラムホルトの勇者』でしょう。
ゴーレムトークンをかわすには、勇者のパワーが4必要です。クリーチャーを三体出す、と言うのではいささか条件が厳しいですね。
ですが『ラムホルトの勇者』と相性の良いカード達がいます。『ウルフィーの銀心』を筆頭とする、サイズアップ系結魂クリーチャーです。
『ドルイドの使い魔』一枚で、条件をクリア出来ます。ただ、ナヤ殻は除去が少ないデッキなので、クリーチャーを並べて条件を達成すると言うのは十分可能です。
ブロック不可の状態になれば、必然的にダメージレースへと発展し、そうなれば展開の遅いナヤ殻に優位を持つ事が出来るでしょう。
ここで、ナヤ殻に対する2つの解答を用意しました。
2つを比較するなら、
『溶鉄鋼のドラゴン』は、ステロイドの穴である飛行を埋め、パワーもあるという利点があるが、マナコストの関係上デッキに複数枚入れることが躊躇われると言う欠点がある。
に対し
『ラムホルトの勇者』は、全体への回避能力付与と、サイズアップ能力、緑ゼニスで呼べる事などの利点があるが、元のサイズが低い、回避能力も速効性は無い等の欠点がある。
デッキとしてマッチしていると思うのは後者ですね。全体に及ぶ回避能力が魅力です。ステロイドは一度止まると本当に場が膠着しやすいのでこの回避能力はうれしいところです。
ただ、多く積みたいカードでも無いです。素のパワーが低く、戦力になるまでがやはり遅いと感じます。
4マナで呼び出したいカードではありませんが、一応緑ゼニスからも呼べるので出しやすいといえば出しやすいカードです。銀心つ繋げばゲームエンド級のパワーはありますが。
結論としてナヤ殻、というより『刃の接合者』への対処は難しい様です。
何か良い対処法があれば良いのですが。
コメント
ってか普通に篝火ガン積みでよくないか?
もちろんかがり火は積む、が奇跡待ちではあまりに心許ない。
ラムホルトは2ターン目に置ければ強いんだけどね。
入れてみんとあれだが、多分ゼニスから呼ぶ動きが弱い気がする。
格闘で、ゴーレムと天使潰せるのとゼニスで引っ張ってこれるので
なるほど。レインジャーの方が確かに丸いですね
それって、こちらもテンポを失ってるんですよね。
接合者自身を除去しても、3/3のゴーレムトークンが残ってたりと、除去はあまり好ましい手段じゃ無いですね。
一回は殻起動されちゃいますが、相手の殻に対してのプレッシャーにもなります
あと、緑太陽から呼べる除去として足跡追いも刺さりますよ
チップ持ちが多くて、素のサイズが小さいんで一方取れること多いです
ゴーレムも除去出来る古の遺恨はサイドに増量はアリですね
なるほど、確かに足跡追いで倒せるクリーチャーも多そうですね。
《ラムホルトの勇者》も《溶鉄鋼のドラゴン》も結魂クリーチャーもバウンスに弱く、コンバットトリックに利用されてしまうからです。特に《溶鉄鋼のドラゴン》はライフレースで不利になりますから。
また、白青デルバーがサイド後にステロイドへの耐性を高めることができるのに対し、ステロイド側は有効なサイドボードが少ないので、メインから相性の悪いカードは極力避けるべきかと。
よってナヤ殻への対策はサイドボードと割り切るべきではないでしょうか?
通りすがりの殻使いさんもおっしゃっているように《古の遺恨》はゴーレムトークンへの除去として2度利用でき有効です。《火葬》を《焼却》と入れ替えることで《修復の天使》に対処するというのはどうでしょう?
メインでのアプローチは《夜明けのレインジャー》と《情け知らずのガラク》を取るのが良さそうですね。ナヤ殻は火力を採用しておらず、回避能力を持つクリーチャーも少ないので、4マナ域のPWに対処するには物量勝負になりますから。《情け知らずのガラク》はデルバーに対しては、行動を強制したり、3点分のプリベンドになり最低限の働きはしてくれますから。
以上。長々とコメント失礼しました。
デルバーに対して弱いですね……確かに。
現状サイドの遺恨を二枚にし、メインには足跡追いを一枚取っているのですが、デルバーの事を考えると、レインジャーの方が良さそうです。
また、徴集兵の登場で四肢切断の必要性が若干薄れたのでこちらもデルバーに対して効く焼却に差し替えるのも有りですね。
ガラクは難しいですね。採用かどうかのきわどいラインにいると思います。
採用の強みが薄いと思ってます。